TOKYO AUTO SALON 2016 REPORT
年始の恒例行事となっている「TOKYO AUTO SALON 2016」が2016年1月15日から17日の3日間、千葉市美浜区の幕張メッセ国際展示場にて開催された。
東京オートサロンは日本最大のカスタムカー、チューニングカーの祭典。1983年に「東京エキサイティングカーショー」としてスタートし、1987年の第5回からは「東京オートサロン」に名称を変更。年々規模が拡大し、第34回目となる2016年は、前回に引き続き1~11ホールを加えイベントホールも使用して、東京オートサロン史上でも最大規模のカスタムカーイベントとして開催となった。さらに、1日目と2日目は開場時間を従来の18時までから20時までに拡大。より多くの来場者が訪れ、3日間の合計来場者数が32万人以上と、過去最高となった。
YOKOHAMA WHEEL ブース
YOKOHAMA WHEELも定番となっているハイセンスなスタイルでブース出展。YOKOHAMAホイール全ブランドの全オールカラー展示でその優れたデザイン性を積極的にアピールした。さらに今回のオートサロンでも、2016年の新商品、4アイテムを発表。
絶大な人気を誇るADVAN Racing GTにポルシェ専用デザインのADVAN Racing GT for Porscheが登場。ADVAN Racing RS-DFは18インチをプログレッシブモデルに進化させて登場し、そしてステップリム形状に3種類のスポーク・コンケイブのブランニュー1ピースモデルの「ADVAN Rcing RG-D2」。さらにはコンパクトカー・ユーザー待望の ADVAN Racing RZII 15,16inchも登場し、合計4モデルが新たに公開された。
PORSCHE 991GT3
また、ブース内には今年も3台のデモカーを展示。1台目は、白いボディにADVAN Racing GTのロゴをまとった PORSCHE 991GT3。ホイールは991型のセンターロック専用設計のADVAN Racing GT for PORSCHEを装着し、カラーは、左にレーシングレッド、右にはレーシングチタニウムブルー&リングを装着。
オリジナルランデュース 86
2台目は、楽しいFRスポーツをコンセプトにスーパーチャージャーを搭載したトヨタ 86は岡山県を代表するチューニングショップ「オリジナルランデュース」のデモカー。
左側にはADVAN Racing RS-DF PROGRESSIVEのマシニング&レーシングハイパーブラックを装着。右側にはADVAN Rcing RG-D2のマシニング&レーシングハイパーブラックを装着している。
3台目はYOKOHAMA WHEELブース初となるKカー、ホンダ S660。HKSのデモカーである。フロント 15inch、リア16inchの ADVAN Racing RZⅡレーシングハイパーブラック&リングを装着。
ホイール企画/デザインCMP 萩原 修氏
今回のオートサロンで発表となった新商品のコンセプトを横浜ゴム製品企画部 ホイール企画/デザインCMP 萩原 修氏に語ってもらった。
ADVAN Racing GT for PORSCHE
ADVAN Racingブランドのフラッグシップホイールとして絶大な人気を誇る ADVAN Racing GT。「そのGTについにポルシェ専用サイズを登場させました。」サイズは最新のポルシェ純正サイズに合わせ20インチで、ADVAN Racing GTのコンセプトである真のスポーツホイールを貫くため、ポルシェの対応車種も、991型911、 新型ケイマン・ボクスター、 パナメーラの他に、なんと991型GT3と991型TURBO-Sに対応させたセンターロックもラインナップする。
「センターロックはポルシェ純正のロックシステムに完全に対応した設計です。もちろんオプションで設定される大口径PCCB(ポルシェ・カーボン・コンポジット・ブレーキ)にも対応させています。」そのためこのGT for Porscheには新設計リムプロファイルが採用されている。
「このリムプロファイルを採用したことで既存の20インチGTとはまったく違う、よりコンケーブの迫力を生かしたデザイン・アプローチをしています。」これにより、「フロントにはCONCAVE -1ないしは2のスタンダード・フェイスを装着し、リアにはCONCAVE-3ないしは4の迫力あるコンケイブ・フェイスを装着することで、 ポルシェのリアワイドなスタイルを一層際立たせるセッティングを可能にしています。」 一方でこの専用デザインの採用により、 従来のGTの鍛造金型をまったく共用することが不可能になり、 すべて一から鍛造金型を新作している。 「ポルシェサイズに専用の鍛造金型を新規投入するほど、 GT for PORSCHEは本気で開発しました。」カラーバリエーションは、PCD130の5穴サイズが、 レーシング・ハイパー・ブラック&リング、 レーシング・グロス・ブラックの2色、 センターロックのサイズが、 レーシング・グロス・ブラック、 レーシング・チタニウム・ブルー&リング、そしてレーシング・レッドの3色設定する予定だ。
ADVAN Racing RS-DF PROGRESSIVE
次は、18インチのRS-DFプログレッシブ。「圧倒的な人気のGT18インチ。そのGTをライバルとして開発したのが、ADVAN Racing RS-DF PROGRESSIVEです。」GT18inch とまったく同じリム形状を採用し、 最大400mmのローターのブレーキ・システムにも対応したレーシング・リムプロファイル。
デザインの基本となる10本スポークは、鋳造モデルのRSⅡと比べてもさらに細くシャープに仕上がっている。さらにスポーク側面のサイドカットも、両サイドに継ぎ目なくえぐり加工を施した最新バージョンの「アドバンスド・サイドカット」を採用。「GTの5本スポーク・デザインよりRS-DFの10本スポーク・デザインの方が応力分散に優ていて、これにより重量面では有利な設計が出来ます。その利点を最大限に設計に活かし、デザイン性と軽量性でGTを超えることを目標にRS-DFプログレッシブを開発しました。」
カラーバリエーーションはマシンニング&レーシングハイパーブラック、そして新色のダーク・ブロンズ・メタリックとレーシング・チタニウム・ブラックを設定する予定。
ADVAN Rcing RG-D2
ADVAN Rcing RG-D2は、2010年に発売開始となったRG-Dの後継モデルで実に5年ぶりのモデルチェンジとなる。「Dの頭文字が表すとおりアウターリム・デザインが基本ですが、今までのディープ&ストレート・リムとは少しコンセプトが違ってステップリム形状+3種類のスポーク・コンケイブを持つ6本スポークホイールとして新しくデザインし直しました。実はこのステップリム形状は初代RGでも採用されていたもので、原点回帰とも言えるデザインアプローチですが、そこに最新の技術とデザイン・トレンドを巧みに融合させています。」確かにダイヤモンドカットされたアウターリムは、まるで2ピース構造のようなステップリム・ルックスを再現し、そこに1ピース構造ならではの高剛性と軽量性をプラスする。そして「リムのステップの部分にはADVAN Racing JAPAN MADE FLOW FORMING のロゴを熱転写プリントによって印字しています。従来のロゴ鋳出し文字がデザイン的に入れないため、これによって、このホイールがADVAN Racingであることをしっかりと訴求しています。」また、RGデザイン伝統の6本スポーク側面には、ADVAN Racing の最新の技術トレンドともいえるサイドカットが施され、しかも2つのスポーク側面に継ぎ目無くえぐり加工を施す「アドバンスド・サイドカット」を採用している。
さらにサーキット走行モデルとして定着しているTCⅢと同じインナーリム形状を採用し、「18インチにして最大400mmローターサイズのブレーキ・システムにも対応したレーシング・リムプロファイルです。」サイズを18インチのみとしているのもTCⅢと同様で、今回のモデルチェンジに際し、そのコンセプトを今まで以上にスポーツユースに主眼を置いたものとしている。設定カラーは現在検討中である。
ADVAN Racing RZII 15,16inch
最後にADVAN Racing RZII 15,16inch。昨年の発売以来、爆発的な人気となっているRZIIに、早くも15、16インチが登場である。販売継続中の先代モデルADVAN Racing RZにも16インチのサイズ設定はあるが、これは7.0J以上の設定でありいわゆるKカースペックにまでは対応していない。 「ADVAN Racing ブランドしては、初めてのKカー対応ホイールになります。」 デザイン的に平面的にならざるを得ない5Jや5.5Jといった幅狭サイズでも、可能な限りのスポークコンケイブを追求したデザインになっている。「やはり、ダイナミックなデザインこそがADVAN Racingの基本コンセプトですから、一切の手抜きなくこの15,16インチサイズをデザインしています。」 その言葉どおり、アドバンスド・サイドカットや段付形状スポーク、そしてフランジ最外周部のダイヤモンドカット切削加工など、17インチ以上で採用されているRZIIならではのフューチャーがすべて引き継がれている。「まさに、ADVAN Racing が全力で開発したコンパクトカー用ホイールといえると思います。」 カラーは、17インチ以上のサイズと同じ、レーシングハイパーブラック&リング、レーシンググロスブラック&リング、レーシングインディゴブルー&リングが設定される。
オートサロンで発表となった新商品の発売日、サイズ等の詳細は決定次第当サイトでご案内致します。