WTCC 2016年シーズンの第3戦ハンガリー・ラウンドが、4月22-24日、ハンガリーのブタペスト郊外にあるハンガロ・リンクで行われた。前回のスロバキア・ラウンドはまったくいいところの無かったトム・コロネル選手だが、今回ロアル・モータースポーツの必死の努力でシボレーの少しながらパフォーマンスアップした。それを裏付けるように予選はワークス勢に次ぐ8位を獲得。リバースグリッドの第2レースでは、セカンドポジションからと好位置でのスタートになる。
ところが、レース当日は夜から雨が残り路面はヘビーウエット。と、ここで何を考えたんだかトム・コロネル選手はスリックタイヤをチョイス。第2レースが絶好のスタート位置の為、第1レースでクルマにダメージをおうわけにはいかない状況の中、なぜリスキーなスリックタイヤを全車中ただ一台選択したのか? 理由はわからないが悪い予感は的中し、スタート直後からレインタイヤを装着したライバルたちにオーバーテイクされまくる。そしてたまらずのピットインでレインタイヤに交換する。しかし、結果は完走中で最下位の15位。クルマにダメージが無かったのがせめても。
期待の掛かる第2レース。コンディションはさらなるヘビーウエットの中、これぞWTCCというケンカ・レースが繰り広げられる。われらがトム・コロネル選手、結果7位フニッシュに終わってはしまったものの、そのドライビングはやはり超一流。まずは、ビデオをご覧あれ。今後に期待が膨らむハンガリー・ラウンドだった。
第4戦は、5月6-8日、相性のすこぶる悪いモロッコ戦だ。