TOKYO AUTO SALON 2018 REPORT
オートサロン会場
毎年1月の恒例行事となっている「TOKYO AUTO SALON 2018」が2018年1月12日から14日の3日間、千葉市美浜区の幕張メッセ国際展示場で開催された。
東京オートサロンは日本最大級のカスタムカー、チューニングカーの祭典。1983年に当時晴海にあった東京国際見本市会場で「東京エキサイティングカーショー」としてスタートし、1987年から「東京オートサロン」に名称を変更。年円規模が拡大し、1997年は場所を東京ビックサイトへ移動し、1999年から現在の幕張メッセとなる。
第36回目となる2018年は、前回に引き続き1~11ホールに加えイベントホールも使用し、東京オートサロン史上最大規模のカスタムカーイベントとして開催となった。3日間の合計来場者数が31万人以上と、今年も多くの方が訪れた。
YOKOHAMA WHEEL ブース
YOKOHAMA WHEELも定番となっているハイセンスなスタイルでブース出展。YOKOHAMAホイール主要ブランドの全カラーを展示。
更に今回のオートサロンでは、全く新しいコンセプトで誕生した「ADVAN Racing TC-4」、ADVAN Racingブランドの鍛造ホイールの中で初となるフルフェイスデザインの「ADVAN Racing RZ-F2」。そして、ADVAN Racing ブランドのフラッグシップモデルの「ADVAN Racing GT for PORSCHE」に18インチの追加、更には「ADVAN Racing RG-D2」にハイエース用の追加など、新しいデザインと追加サイズがオートサロンで登場となった。
今回もブース内には3台のデモカーを展示。
ADVAN Racing GT Premium Version 21インチ
1台目は、HKSとLiberty Walkが制作した白いボディのLEXUS LC500。フェラーリやランボルギーニのボディにリベット留めのフェンダーを装着したスタイルで有名なLiberty Walkだが、このLEXUS LC500はフロントアンダースポイラー、サイドステップ、リアアンダースポイラーのみと、ノーマルボディを活かしたデザインとなっている。
そのLEXUS LC500の足元には、ADVAN Racing GT Premium Version 21インチを装着。カラーはマシニング&レーシングハイパーブラック。サイズはフロント21inch 9.0J +20、リア21inch 10.0J +20(5hole PCD120) 。
ADVAN Racing RG-D2
2台目のHONDA S660もHKSとLiberty Walkのデモカー。NSXのフロントマスク、サイドステップからリアバンパーまでLiberty Walkのエアロが装着されている。S660の足元には、ADVAN Racing RG-D2を装着。カラーはマシニング&ブラックガンメタリック。サイズはフロント16inch 7.0J +42、リア17inch 8.0J +35(4hole PCD100)。
ADVAN Racing RZ-F2
3台目のTOYOTA 86は岡山県を代表するチューニングショップ「オリジナルランデュース」のデモカー。Varisのフルエアロを装着し、右側のホイールは、ADVAN Racing RZ-F2を装着。カラーはレーシングハイパーブラック。
ADVAN Racing TC-4
左側には、ADVAN Racing TC-4を装着し、カラーはレーシングキャンディレッドとなっている。サイズはフロント、リア共に18inch 9.5J +45(5hole PCD100) 。
そして、今回のオートサロンで登場となったホイール。最初に紹介するのは「ADVAN Racing GT for PORSCHE 18inch」。今までのADVAN Racing GT for PORSCHEは、タイプ991型以降の新世代ポルシェをターゲットとした、20、21インチのサイズ展開となっていた。
ADVAN Racing GT for PORSCHE 18inch
しかし、確実にユーザー数が拡大する新世代ポルシェとは別に市場としてまだまだ高いシェアを誇るタイプ997以前の911、また現行型も含めたボクスター、ケイマンユーザーからは、特にスポーツ走行に適した18インチモデルが熱望されていた。そして、その要望に応えるべく、ADVAN Racing GT for PORSCHE 18inchの登場となった。
サイズは、フロント8.5Jと9J、リア10Jから12Jまでと、一部空冷タイプのポルシェにも対応した幅広い設定となる予定。
もちろん997型GT3RSの19インチキャリパーのインチダウンにも対応したバレル(樽型)リム形状を採用している。さらにはその997型GT3RSの後期型および997型GT2RSに採用されたセンターロックにも対応したサイズも設定する。
5ホールサイズは、全てハブフィットと、ポルシェ純正球面ボルトに対応した設計で、ADVAN Racing のポルシェ専用センターギャップが付属する。そしてこのセンターボア部には、ポルシェ純正センターキャップの装着も可能な形状となっている。また、すべてのサイズに、タイヤのリムずれを抑制するローレット加工を施している。
ストリートでの使用を考えたセンターキャップ装着への配慮、そして18インチハイクリップタイヤの装着を想定したローレット加工、ADVAN Racing GT for PORSCHE 18inchは、まさにユーザー待望のモデル。発売は2018年4月頃を予定している。
ADVAN Racing RZ-F2
次は、ADVAN Racingブランド鍛造ホイール初のフルフェイスデザインで、RZⅡをベースにした大口径デザインと鍛造ならではのブランドトップレベルの軽量性も達成した、「ADVAN Racing RZ-F2」。
ADVAN Racingブランドの中で、鍛造製のGTと人気を二分する鋳造製のRZⅡ。そのRZⅡの細部にわたる精緻なデザインは鋳造製法ならではの造形だが、そのRZⅡデザインを基本に鍛造製法でデザインし直したのが、このRZ-F2である。しかも、前モデルのRZ-DF発売から実に8年ぶりのモデルチェンジとなる。
RZ-DFもやはり初代RZのツインスポークデザインを基本にディープリムと組み合わせた鍛造製ホイールだったが、今回はあくまで鍛造版RZⅡを目指し、ディープリムデザインと決別し、ADVAN Racingブランドの鍛造製ホイールとしては初となる”フルフェイスデザイン”を採用した。
RZ-F2のFは、もちろんforgedの頭文字であり、Deep Rimを表現していたRZ-DFのDは今回除かれている。鍛造版RZⅡと言っても、鍛造製法の強度的な優位性はデザインにも明確に現れており、段付き形状とサイドカットをスポークの両面に施した特徴は同じでも、より細かく直線的なスポーク形状は一目で鍛造製とわかる雰囲気を醸し出している。そしてコンケイブを変化させた4種類のフェイス形状など、鍛造製法上のメリットを最大限に生かした設計がなされている。
さらに、同じ鍛造製18インチホイールのADVAN Racing GTそしてRS-DF Progressiveで採用している380mm以上のビッグローター対応のバレル(樽型)リム形状をRZ-F2ではあえて採用していない。これはビックローター対応をあきらめても、軽量性で有利となるリバースリム形状を採用したかったからである。結果としてRZ-F2はADVAN Racingでトップレベルとなる軽量性も達成している。
高いデザイン性と軽量性を併せ持つ、ADVAN RacingRZ-F2はスポーツホイールとして新たな頂点を目指して開発されたホイール。発売は2018年6月を予定している。
ADVAN Racing RZ-F2
3つ目は、まったく新しいコンセプトを持ったフルフェイス5本スポークとして新登場する「ADVAN Racing TC-4 」。
ADVAN Racing鋳造モデルの中で一番のハードモデル・コンセプトだったTCシリーズ。アウターリムを持ったTCⅢに続く4作目のTC-4は、まったく新しいコンセプトでの登場となった。
フルフェイスの5本スポークデザインにダイナミックな湾曲をプラスした新デザインは、やや無骨だった前作に対し、より洗練された魅力を生み出している。とは言ってもリアルスポーツホイールをコンセプトとするADVAN Racingブランド、同じ5本スポークデザインのADVAN Racing GTにはないスポーツホイールとしてのフューチャーを盛り込んでいる。
まずはスポークのサイドカットの入り方は、5本スポークの場合、スポーク側面すべてにサイドカットを施すと、スポーク幅と側面の高さの関係から強度的にも視覚的にもバランスが良くない。その為、前モデルのTCⅢやGTにもサイドカット加工は施されていない。TC-4では強度解析を繰り返し行うことで、フルフェイスの5本スポークとサイドカットの入れ方を徹底分析し、その結果スポーク股部分と先端部分にのみ最適な加工を施している。
またフルフェイスデザインでありながら、スポークトリムとの結合部分大きく湾曲させたデザインは、特に重量的に不利になりやすいこの部分をロングスポークのデザイン的なメリットを生かしながら効果的に軽量化にも貢献している。前途したサイドカットがこの先端部分ぎりぎりまで施されていることも、当然軽量化と強度バランスの最適化のためである。
またサイズによりスタンダードデザイン、GTRデザイン、スーパーGTRデザインの3つの専用金型を使った3フェイスデザイン構成となっている。発売は2018年夏頃の予定。
ADVAN Racing RG-D2 for HIACE
最後に、突然登場した、PCD139.7、6ホールのハイエース用ADVAN Rcingホイール。その名も「ADVAN Racing RG-D2 for HIACE」。
ADVAN RacingブランドでPCD139.7、6穴ホイールの突然の登場に多くの来場者が驚かれた。しかし、これはハイエースの爆発的な市場台数に押されての開発では無い。
ADVAN系の各チューナーやレーシングガレージからは、以前よりそのサービスカーたるハイエース用のADVAN Racingホイールが無いことに強い不満を受けていた。
ADVANカラーを施したハイエースに他社ホイールでは確かにカッコがつかないのは事実。
そんな状況の中、RG-D2がステップリム形状の6本スポークとして一昨年登場した。当然ながら6ホールと6本スポークは相性がいい。ステップ形状の光輝リムもハイエースにしっくり馴染むデザインだ。まさに条件はそろった。かねてからの要望に応えるべく開発されたのが、このADVAN Racing RG-D2 for HIACEである。
サイズは、17インチ×6.5Jインセット+38の1サイズ。
もちろん18インチやさらには20インチというスタイリッシュなサイズも想定されたが、そこはあくまでも実践対応サイズでないと意味が無い。PCD139.7の規格荷重に耐えるため太めのスポークに変身したRG-D2のデザインは、多くの来場者や関係者からも好評だった。
サイドカットやリム部分のADVAN Racingのロゴの転写プリントなどのオリジナルRG-D2のスペックはもちろんすべて盛り込まれている。発売は2018年4月を予定している。
オートサロンで発表となった新商品の発売日、サイズ等の詳細は決定次第当サイトでご案内致します。